Happy Lunchtime
「…氷上先輩…!」
僕は出来る限りの大声で食券を買おうと並んでいる先輩を呼んだ。
こちらを見た先輩に僕は手招きをする。
先輩は首を傾げながら僕の元へ来た。
「…あの…氷上先輩の分のお弁当作ったんです…。…良ければ…どうですか…?」
自分の分ともう1つ作った大き目のお弁当。
先輩は頷いた。
先輩は僕の手を引いて中庭に連れて行った。
「…ここで食べよう…。」
そこは花壇に近い木陰だった。
花壇にはアメリカンブルーが植えられていて、水滴が輝いて綺麗だった。
「…あ…、…つい見とれてお弁当忘れてましたね…;;」
僕は弁当箱を開けた。
僕の得意なミニオムレツにミニサラダ、心を込めてた作ったおにぎり、それとデザートにフルーツ缶のを少し。
「…豪華じゃないか…?」
「…ちょっと頑張ってみたんです…。」
先輩の美味しそうに食べる姿が見たいから…。
毎日パンを食べている先輩の健康が心配だから…。
僕は昨日の夜から考えていた。
どんなお弁当なら喜んでくれるだろう?
どんな物を入れれば栄養のバランスがとれるだろう?
考えて考えて作ったのがこれだった。
先輩は箸を手に取りミニオムレツを口にした。
「…………。」
…ダメかな…?
「…作り方…教えてくれないか…?」
「…え…?」
意外な言葉に僕は驚いた。
『美味しい』とかそうじゃなくて、『作り方を教えて欲しい』だなんて…。
「…ダメか…?」
「…いえ…、…喜んで…。」
先輩は目を細めて口の端を吊り上げた。
…笑ってくれた…。
僕も先輩に負けないくらい優しく微笑んだ。
今日はとても楽しいお昼休みを過ごせた。
こんな日が毎日続いてくれれば僕は幸せだけど…、毎日続いたら僕も先輩も飽きてしまうかな…?
そしたら…、今のような関係は…消えてしまうのかな…?
さめない程度に幸せが続きますように…。
E N D
*コメント*
終わり方に困りました;;
光君頑張りました!何かいつも以上に積極的です。
これなら琳さんに告ってもOKもらえるぞ、ひー君!!
料理の出来る男の人って良いですよねv
私のお父さんがそうなのですが…。
多分夏休み中にまた美味しいのを作ってくれると思いますv(アンタも作れよ;;)
ネットさんも料理上手なんですよ〜v
あ、でもマリア君はヘタです。
『料理』が『物体』になってしまいます;;
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