高校生主婦(夫)ネット
部活の帰り、俺は帰り道と違う道を歩いていた。
俺について来るのは校内で有名人な安部 マリア。
有名になったのはマリアが入学式当日に、先輩である俺の顔面を殴ったからだろう。
お陰でマリアは毎日3年や2年に絡まれ、傷を作っている。
今は俺とはそれなりに仲が良い。
俺に相談に来る事もある程だ。
「先輩、何でこっちの市場の方に行くんスか?学校の近くにスーパーがあるじゃないスか。」
「…市場の方が安い場合もある…。その日その日で場所を変えるんだ…。休みの日は店をハシゴする場合もある…。」
マリアと一緒にいる理由は料理を教えるため。
なんでもマリアは相当料理が下手らしく、(今まで自覚が無かったそうだ…;;)
風芽先生が無理やり食べて食中毒を起こしたらしい。
料理音痴を自覚したマリアは俺に相談に来た…という訳だ。
マリアは忘れないようにメモをしている。
色々教えている間に市場に着いた。
「…よし、それじゃあオムライスの材料を買うか…。マリア、オムライスに必要な材料は何だ…?」
「卵。」
「…それは当然だから…他だ他。」
「じゃあ…、赤飯。」
「…何で赤飯なんだ…;;」
「えっ…?だってあの飯が赤いのは赤飯だからじゃ…;;」
「違うっ!!アレはケチャップで味付けしたから赤いだけだ!!」
…ダメだ…;;コイツは重症かもしれない…;;
「じゃあ、卵と米とケチャップか…。」
「…それと鶏肉とグリーンピースかピーマンかコーンだろ…?」
「あ、そっか。」
『そっか』じゃない…!!
俺は買い物リストをマリアに渡した。
「このリストに書いてあるのを買うんだ…。俺は後からついて行く。変な事になったら大変だからな…。」
「…先輩…、俺を信用してないんスね…。」
「信用してたらオムライスに赤飯が入るだろ…;;」
「…それじゃあ出発します。」
…大丈夫だろうか…;;
俺はため息をついてマリアの後をついて行った。
<続く>
*コメント*
続きます。(最近多いね)
『マリア君は頭はいいけど料理は下手だ!』
というのをかなり前に下弦ちゃんと話していたので、今回はそのネタを使ってみました。
赤飯のオムライス…;;
ちょっと塩辛くて不味そうだ…;;
ネット本人は『マリアとそれなりに仲が良い』
と言ってますが、とっても仲良しです。
もうほのぼのですね。
が、今回はもの凄いギャグですが…;;
ギャグは書き易くて良いですv