出張帰りと居候

 

ネット先輩が1泊した次の日。

俺は今日はサボらず授業に参加し、放課後は先輩に喧嘩を売らずに真っ直ぐ帰った。

今日は風芽が帰ってくる日…。

俺は私服に着替えると玄関で風芽の帰りを待った。

暇潰しに小型ゲーム機と漫画本を隣に置いて…。

出張場所は分からない。でも、遠い所だと風芽は言っていた。

晩飯の事は何も聞いてないから、晩飯までには帰ってくるだろう。

「…風芽…。」

風芽は俺の暴走を止め、俺の心を開いてくれた。

そして、スパルタ教育という家から逃げ出した俺に、手を伸ばしてくれた…。

風芽は俺の事を分かってくれた。

そして、助けてくれた。

俺にとって大事な存在…。

「…早く帰って来いよ馬鹿…。」

そう呟いた時、玄関のドアが開いた。

俺は慌てて立ち上がった。

「…風芽…。」

風芽は行きと同じスーツ姿。

行きに俺が締めてやったネクタイは緩んでいる。

風芽はいつもの笑顔で、

「ただいま、マリア。」

と言って俺を抱き締めた。

涙が溢れた…。

「…うっ…うぅっ…。」

「オイオイ、そんな泣くなよ。昨日はネットと一緒だったろ?」

言いながら俺を抱き上げて居間へ連れて行く。

「…でもっ…ネット先輩はネット先輩だろっ…?!…風芽が居ないのは…寂しい…!!」

抱き付いたまま離れない俺に、風芽は軽くキスをした。

「困ったお姫様だな。今日は一緒に寝てやっから、俺の部屋に来いよ?」

何度も降る軽いキス。

風芽にとって俺が大切な人である証。

数分も経てば俺は泣き止んでいた。

「…早く服着替えて来いよ。スーツ姿似合わないから…。」

「…本っ当に我侭なお姫様っ!!(怒笑)」

風芽は部屋に消えていった。

…あ、そういえば…。

「おーい!俺の雑誌どこやったー!?」

…やっぱり…。

雑誌とはポルノ雑誌の事だ。

すっかり物置から部屋に戻すのを忘れていた。

…っていうか…、部屋に入って第一声がそれかよ…;;

…でも、今日は許そう。

風芽はいつも(多分)寂しがりな俺を思ってくれてる。

それに出張から帰ってきたばっかりだ。

今日ぐらいお互い我侭になろう。

「風芽、早く飯作ってくれよ。」

そう言いながら俺は風芽の部屋に入った。

 

END

 

 

*コメント*

マリア君にハマってください。(何)

っていうか、マリア君を温かく見守ってあげてくださいv

何かもうその言葉だけでコメント終わりたいです。(なら終われ)

もういつまでこの波は続くんだろう…?

 

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